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戦後日本政治史を学ぶためのブックガイド 教養課程

ぼくが、1年コースの戦後政治史のゼミを開くとしたら、課題図書に何をあげるかを考えてみた。

手に入りやすい本だと、以下の3冊を基本書とするだろう。

どれを選んでも、間違いはない。

これは比較的新しいもの。

自民党―政権党の38年 (中公文庫)/北岡 伸一 ¥980

これは、初版は1976年だが、二度の絶版にも耐えた名著だ。

戦後保守党史 (岩波現代文庫)/冨森 叡児 ¥1,155

これも石川氏亡き後、山口二郎教授に受け継がれて改版を重ね風雪に耐えたものだ。

戦後政治史 第三版 (岩波新書)/石川 真澄 ¥945

これら3冊何れかをこなしてから次に進もう。


以下が、セカンドステップだ。

以下の故升味教授の4冊がもう一歩踏み込む良い手助けになる。

古本なら文庫本以下の価格で手に入るから、ほんと幸せな時代だ。

すぐに出せるものはAMAZONに画像も追加しておいた。大きいやつがそうだ。

戦後政治 上 1945/升味 準之輔 ¥2,310

現代政治―1955年以後 (上)/升味 準之輔 ¥2,625

上記までは、教科書然とした少々退屈なものだが、以下のものは、各紙政治部の記者による討論の記録で大変わかりやすく、ざっくばらんに語り、濃い内容になっている。

戦後保守政治の軌跡―吉田内閣から鈴木内閣まで 座談会 (1982年)/後藤 基夫 内田健三 石川真澄 ¥1,785

セカンドステップは、上記何れかで良いと思う。


サードステップでは、もうちょっと視野を広げよう。

正村教授は経済政策が専門なんだけど、非常に包括的な戦後史を提供している。

こいつで、上で学んだ政治家たちの活躍した時代背景の概略が身につくと思う。 これも、古本なら安価で手に入る。

戦後史 上/正村 公宏 ¥2,625

戦後史 下/正村 公宏 ¥2,520


あとは、自由研究だ。楽しく勉強しよう。

以下は、秘書官による回顧録である。彼らは一秘書としてではなく、後続の指南役としても活躍した。

資料としても読み物としても楽しめるものになっている。

ここの画像はパス。本はあるんだけど、ちょっと出してこれない。

池田勇人とその時代 (朝日文庫)/伊藤 昌哉 ¥525

自民党戦国史〈上〉 (ちくま文庫)/伊藤 昌哉 ¥1,050

新・自民党戦国史/伊藤 昌哉 ¥1,264

政治家田中角栄 (集英社文庫)/早坂 茂三 ¥840

自民党幹事長室の30年 (中公文庫)/奥島 貞雄 ¥940

以下は、フィクションだかノンフィクションだか判んない微妙なものだが、 面白さという点では断然こちらだね。

まあ、ほんとはここから始めた方が良いのかもしんない。(^_^;)

ぼくの学生のころは、戸川氏が健在で『吉田学校』が映画になったり、著作も次々と出ていた。

小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫)/戸川 猪佐武 ¥735

今は、大下氏があとを継いだ感じだ。

吉田 茂vs鳩山一郎 昭和政権暗闘史 一巻 (静山社文庫)/大下 英治 ¥800

岸 信介VS大野伴睦 昭和政権暗闘史 二巻 (静山社文庫)/大下 英治 ¥840

池田勇人VS佐藤栄作 昭和政権暗闘史 三巻 (静山社文庫)/大下 英治 ¥840

田中角栄VS福田赳夫 昭和政権暗闘史 四巻 (静山社文庫)/大下 英治 ¥880

小沢一郎VS自由民主党 昭和政権暗闘史 六巻 (静山社文庫)/大下 英治 ¥840

こうしてみると、誠に残念なことに、ぼくの学生時代とそんなに学習環境があんまり変わってない。

日本の政治学者は何をしてきたのだろう?

技術的な細々したようなものは、沢山あるのだけれど、骨の太い歴史叙述が全くないように思う。

ついでに社会党だ。

社会党は、もっともっと残念な状態だ。

良い本が、もう1冊あったが思い出せない。

戦後史のなかの日本社会党―その理想主義とは何であったのか (中公新書)/原 彬久 ¥1,029


今回は、あくまで史的なもので、ほんとのこと言うと、こういう部分は、足腰を鍛えてるだけで、 全然、面白くない。

基礎体力として事柄の発生順と登場人物を暗記するだけのことだ。

現在の政治の骨格は、三角大福中の時代(三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘)までに、

ほとんどが形作られたものなので、そこまで押さえておけば基礎は出来たと思って良いと思う。

このあたりまでの政治家は、自分のアイデンティティなり、イデオロギーなりを明確に提示し、実行してきた。

ぼく自身の感想では、そのようなものを痛切に感じとれるのは、角栄までだ。

また、現在端的に表れている政治の意志が散漫になりかけてきたのも先の三角大福中のあたりからだ。

これは、経済成長が安定軌道に乗ったことと、

宿願ともいうべき戦後処理の問題が一定の解決を見たこと、

冷戦がある一定の安定状態に入り、左右のイデオロギー闘争がほぼ決着を見たこと、

要は、目標が無くなってしまったことが大きいんだと思う。


次のステップとして、基本知識を経済史とリンクさせる必要がある。その次は外交史・国際関係だ。

端折って学習するなら、正村教授のこれ

現代史/正村 公宏 ¥3,975

が良いかもしれない。これは、先の「戦後史」と被るんだけど、もうちょっと立ち位置を退いて、

世界規模での鳥瞰図を与えてくれる手頃な入門書だ。

ここまでやって、はじめて自伝などの一次資料を読む解く楽しみが味わえるようになってくる。

また、最低、このくらいのステップを踏まないと、新聞で書かれているような事象から、

いろんなことを読みとる力というのは、なかなかついてこない。

次のステップについては気が向いたらまた書くことにします。

・・・・って、ぼくが、なんでこんなことを、ここに書いてるんだろう?( ̄ー ̄;

実はね。最近、選挙のからみもあって、若い男の子と話したんだ。

・・・表層的な事情については色々偉そうなこという子なんだけど、なんとも、足下が覚束無い。

まぁ、いつの時代も、そう言うものなんだけどね。

最新のオブジェクト指向バリバリの若いプログラマが、数値計算で転けてるような感じかな?

こっちが恥ずかしくなっちゃうんだよね。・・・・たくぅ・・・( ̄∩ ̄#

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