トヨタのカイゼン手法に,
「なぜを5回繰り返せ」と言うのがあります。
かの大野耐一氏の言葉だそうです。
これは非常に強力な手法です。
何か不具合があったとします。いったいなぜそんなことになったの?これを5回繰り返すだけです。たったそれだけ!
でも実際に考えてみると、大変です。白紙のメモに書いても、全然整理がつかない。頭が混乱するばかりです。
なぜなの? : Aだからです。
Aなのはなぜ? : Bだからです。
Bなのはなぜ? : Cだからです。
Cなのはなぜ? : Dだからです。
Dなのはなぜ? : Eだからです。
物事はこんなに直線的で単純な構造じゃない。
なぜなの? : Aだからです。
Aなのはなぜ? : BとCだからです。
Bなのはなぜ? : DとEだからです。
Cなのはなぜ? : FとGだからです。
Dなのはなぜ? : HとIとJだからです。
Eなのはなぜ? : KとMとLだからです。
根状に広がるだけじゃなく、同じ原因が、あちこちに関係していて縺れたり大変です。
そこで役にたつのが、「なぜなぜ分析表」です。
実に簡単な表ですがメッチャクチャ強力です。真剣にやれば問題が根こそぎ解決でします。
うちの会社では、重大事故にはなぜなぜ分析表の作成を義務づけています。
ほとんどの場合、数時間程度の検討では完了しません。
でも、これをこなしておくと様々な問題が全て浮き彫りにされ、他の問題発生を未然に防いでくれたりもします。
とにかく5回繰り返すことに意味があります。並の考えでは5回繰り返すことが出来ません。
あんまりやり過ぎると話が広がりすぎて収拾がつかなくなったりもします。
ちょっとやそっとでは、使いこなせないので、テキストが要ります。
1
2
3
4
ほかに以下があります。
わたしの場合は、いきなり分析表に書かずにポストイットにアイデアの断片を書き、問題群ごとに束ねて整理してゆきます。
ポストイットなら色分けも出来て大変便利です。
ポストイットは、慣れると思考ツールとしてちょっと手放せなくなります。
自由に使えばいいわけですが、より詳しくは以下の書籍にあります。
流通加工と言っても、単に検品だけとか、値札つけるだけとかそんな事から、なかば生産に近いことまで幅が広いんですけど、うちの場合、実際の食品を作ることは、一部しかありませんけれど、一次包装から、エンドユーザーへのお届けまでというパターンはよくあります。メーカーの生産計画を遵守する場合もあれば、受注を見て切れないように生産計画を立て、原料・資材調達をして、お届けまでと、丸投げ状態で受ける場合もあります。
こうなってくると、もう生産管理の領域です。
そこで、網羅的にコンパクトにまとまった教科書がほしくなるのですが、わたしは以下の書籍をお薦めします。
ただ、書名にもありますように管理に重点を置いているため、動作分析やそういった分野は含まれていません。運営・計画部分ですね。
巻末にある、TKKチェックリストは秀逸です。約50ページにわたるチェックリストです。大変ですがこれが、日常の管理業務に組み込まれ、サイクルとして回り出し、たとえ少しずつでも、実行できれば、生産現場が見違えるようになるのは間違いないです。・・・・実行できればです。(;_;)
佐藤知一氏の上記著作は、生産管理システムで避けては通れないスケジューリングとBOMに関して、著者の実務経験の深さと教育者のしての質の高さを示す優れたものです。
【目次】
キックオフ
Q BOMをお持ちですか
Q BOMを持つ目的は何ですか
Q BOMは何種類お持ちですか
Q そもそも、マテリアルとは何か定義されていますか
第1章 製品設計のためのBOM
Q 製品コードは社内で統一されていますか
Q 部品コードは社内で統一されていますか
Q 設計図とBOMを一緒に管理していますか
Q 部品の共通化にマトリックス型BOMを利用していますか
第2章 工程設計のためのBOM
Q BOMに親子関係を作っていますか
Q 中間部品やアッセンブリにコードを与えていますか
Q 自社のBOMのトートロジー別類型(A型、V型、I型、T型、X型、Q型)を知っていますか
Q BOMの親子関係に工順を対応させていますか
Q BOMはだれがどう登録管理していますか
Q BOMの精度は何%ですか
第3章 計画とスケジュールのためのBOM
Q MRPを生産計画に利用していますか
Q BOMに副資材を登録していますか
Q BOMに標準リードタイムを設定していますか
Q 工順に資源を登録していますか
Q BOMに不良率を設定していますか
第4章 購買のためのBOM
第5章 在庫管理のためのBOM
第6章 製造のためのBOM
第7章 物流のためのBOM
第8章 販売のためのBOM
第9章 アフターサービスのためのBOM
第10章 設備保全のためのBOM
第11章 原価管理のためのBOM
第12章 BOMのための情報技術
目次のQの部分を見てもらうと、内容の濃さがうかがえると思います。部品表。表自体は至極単純なものです。しかし、運用については非常に奥深く一筋縄でいかないものがあります。特に、時間が絡むととんでもないことになってきます。
現状のDBMSでは、再起処理がSQLらしく、一発でドンと処理できないので、特に苦労します。
(..といっても最新のSQLの規格では再起処理できます。Oracleは、以前から出来るようです。使ってないのでごめんなさい。SQLSERVERも2005以降は出来るようです—ちょっと時間が無くって、かういふちょう~むつかいしいことを検証している時間がないので出来るんだ~ってくらいしか知らないので申し訳ないです。 って書いといて謝ってばっかですが…。)
そんななかでBOMの運用局面ごとに落っこちやすいところを丹念に拾い上げていると思います。正直、ドキッとした話題もたくさんありました。
現状ではBOMを理解するための必読書です。
氏のサイトを見て貰うと彼の優秀さのその一端が垣間見れます。